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【第1回】NISAで上手に活用する3つの方法とは?~株式の場合~

公開日: : 最終更新日:2014/03/11 活用法 , ,

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NISAでの株式投資の基本とは?

NISAの口座は、年間100万円までの元本から得られる値上がり益や配当金などの収益を全額非課税にしてくれる制度です。大きな利益が得られれば、それだけ非課税の恩恵も大きくなります。しかし、一度売却をしてしまうと、その売却によって非課税枠が空いたとしても、同じ非課税枠は二度と使うことができないという注意点があります

つまり、100万円を投資して、仮に1年程度で大きく値上がりして100万円の利益が得られたとしても、売却してしまうと、利益に対する非課税の恩恵(100万円の利益×20%=20万円の税金。それがゼロになるという恩恵)は受けられるものの、その後の非課税期間の残り約4年間(ロールオーバー(+5年)ができることを考慮すると約9年間)、売却してしまった100万円分の非課税枠は使えなくなってしまうのです。

したがって、大きな収益が確実に得られる銘柄でもない限り、短期間で売却するようなスタンスは、NISAには向いていないといえるでしょう。NISAでの株式投資の基本は長期保有です。

そのほか、上手な利用法をいくつか挙げてみますと、以下のようになります。

 長期的な上昇が期待できる銘柄を買うこと

そもそも確実に上がる銘柄を見つけることができるなら誰も苦労はしません。しかし、NISAは、利益が出ないと恩恵を受けられない制度です。それに加えて、損失が発生した場合は、その損失も税務上はなかったものとされてしまうので、損益通算や繰越控除などの制度を利用することができないのです。とにかく、非課税期間最長5年(ロールオーバーをした場合で最長10年)の間に利益が出る銘柄を選ぶ必要があります。業績の浮き沈みの少ない堅実経営の優良企業を選択するのがよいでしょう。

 長期的に保有したいと思える銘柄を買うこと

短期間で売却するようなものは向いていないので、長期間保有したいと思える銘柄を選ぶことが大切です。株式投資においては、業績悪化などに対して冷静な判断ができなくなることから、銘柄に惚れすぎてしまうのはよくないと言われることがありますが、NISAでは長期保有のほうが適しているので、長期的に応援したくなるような企業を選ぶというのが有効でしょう。

 ちょっとくらい上がっても利益を確定しようと思わないこと

これは、冒頭でも触れたとおり、一度利益を確定するために売却してしまうと、その非課税枠は二度と使えなくなってしまうので、これ以上株価は絶対に上がらないと確信できる状況でもない限り、利益確定を急ぐ必要はないということです。このことは、非課税期間の終了が近づいたときの判断の際も同様です。非課税期間が終了する際、その時点の株価で課税口座(一般口座や特定口座)に移るので、それまでの評価益はその後も課税されないわけです。非課税期間が終わる前に売却しなければ損だと思うのは間違いです

 ちょっとくらい下がっても損切りをしようと思わないこと

逆に、思惑に反して株価が下がってしまった場合でも、損切りを急ぐ必要はないでしょう。NISA口座内では、利益も損失もないものとされるので、他の課税口座の譲渡益との損益通算はできません。放っておくと株価が下がり続けてしまう状況でもない限り、NISA口座内での多少の評価損は、気にせずに保有し続けるのが無難です。

ただし、評価損を抱えたまま非課税期間が終了すると、その安くなってしまった株価で課税口座に移されるので、株価が少し戻っただけでも課税されてしまいます。この点はNISA口座のデメリットといえるでしょう。

1銘柄に集中投資をしないこと

毎年100万円、5年間で最大500万円分の非課税枠がありますので、すべて同じ銘柄に集中投資をしようと考える人はいないと思いますが、同じ年の元本100万円についても、最低投資金額がそれほど高くない銘柄であれば、複数の銘柄を購入できるはずです。業種を分けたり、企業規模を分けたりするなど、多少なりとも値動きの異なる銘柄に分散投資ができれば、それなりのリスク低減効果は期待できるでしょう。次の年、その次の年と、さらに異なる銘柄に分散投資ができれば、NISA口座内でポートフォリオ運用を行っていくことも可能です。

当然ながら、株式ばかりに投資をするのはリスクが偏ってしまいますので、他の課税口座等では、国内債券や外国債券、外国株式など、幅広く分散した運用を行っていくことが大切です。日本経済や世界経済の先行きは、遠い将来ほど、どうなっていてもおかしくないので、先行きがわからないからこそ、さまざまな事態に対応できるように、さまざまな資産に分散したポートフォリオを作っておくべきです。その一環でNISA口座内の資産をどうするのか考えていくのが理想でしょう。

<NISAで上手に株式投資をする際のポイント>

①中長期的な上昇が期待できる銘柄を買うこと

②長期的に保有したいと思える銘柄を買うこと

③ちょっとくらい上がっても利益を確定しようと思わないこと

④ちょっとくらい下がっても損切りをしようと思わないこと

⑤1銘柄に集中投資をしないこと

 

●以下にあげた、NISAで上手に投資する際の注意点も一緒に読んでNISAをうまく活用しましょう

分かりやすい。NISAニュース・・・NISAの活用術

NISAの落とし穴・・・NISAについての落とし穴

 
また

【第2回】NISAで上手に活用する3つの方法とは?~投信の場合~
【第3回】NISAで上手に活用する3つの方法とは?~ETFの場合~
もお勧めします。

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