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【第2回】NISAで上手に活用する3つの方法とは?~投信の場合~

公開日: : 最終更新日:2014/03/11 活用法 , ,

前回に続き、投資商品別にNISAの上手な活用法をご紹介します。今回は、投資信託です。

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MMFなどの「公社債投資信託」は対象外

NISAで投資信託を始める際に注意したいのが、NISAの対象が、配当金(分配金)や譲渡益(売却益)に関する税金の取り扱いが上場株式と同様になるもの、つまり上場株式やETF、J-REIT、公募株式投資信託などとなっていることです。同じ投資信託でも、公社債投資信託に該当するもの(株式を組み入れられないMMFや中期国債ファンドなど)は対象外となります。

とはいえ、大半のファンド(投資信託)が該当すると思いますし、種類も豊富です。

約款上の分類としては株式投資信託に属していても、株式をほとんど組み入れていないものから、ほぼ100%株式で運用しているものまでさまざま。また、外国債券や外国株式などの海外の資産をほとんど組み入れていないものもあれば、ほぼ100%を海外の債券や株式で運用しているものもあります。近年では、国内外の不動産投資信託(REIT)に分散投資している通称リートファンドや、商品(コモディティ:貴金属、穀物、エネルギーなど)の指数に連動するファンドなど、債券や株式以外の資産で運用するファンドも増えてきています。

では、NISA口座でそれらの投資信託の利用を考える場合、上手な利用法にはどんな方法があるのかを考えてみます。ポイントをいくつか挙げていきましょう。

①値動きの大きなファンドは避けること

NISAは、大きな利益が得られるほど、非課税枠の恩恵が大きくなりますが、大きな損失が発生した場合、他の課税口座(一般口座や特定口座)の譲渡益とは損益通算できないので、NISA口座内では利益も損失も税務上はゼロとして扱われてしまいます。さらに、評価損を抱えたまま非課税期間が終了すると、値下がりしたままの価格で課税口座に移すことになり、その後価格が元に戻ってきても、価格の上昇分が利益とみなされて課税の対象になってしまいます。

したがって、値動きの大きなファンドは避けるべきです。具体的には、国内外の株式のみで運用しているファンドは、優先順位を低くしておくべきでしょう。

②長期的に保有したいと思えるファンドを買うこと

NISA口座内では、短期間で利益を得て売却したとしても、空いた非課税枠を再度利用することができないので、非課税期間をフル活用し、受けられる非課税の恩恵を大きくするためには、長期間保有することが重要になってきます。ファンド選びについては、この点を念頭に置き、長期間保有しておきたいと思えるような運用方針のファンドを見つけることが大切でしょう。

③利益確定や損切りを急がないこと

NISAでは、一度売却すると同じ非課税枠が使えなかったり、損失を損益通算や繰越控除には使えないというデメリットがあるため、短期間での利益確定や、損切りのための売却は急がないほうが良いでしょう。もちろん、株価同様、投資信託も将来の値動きを正確に予測することは不可能ですので、先行き値下がりしそうであれば、無理に保有し続ける必要はありません。

④バランス型(資産複合型)ファンドを利用すること

値動きの大きなファンドを避け、長期保有することを前提に考えると、NISAに向いているのは債券や株式、その他資産(不動産やコモディティなど)を国内や海外に限定せず、幅広く分散している「バランス型ファンド(資産複合型ファンド)」と呼ばれるファンドだと思います。さまざまな経済情勢の変化に対応するには、多様な資産を同時に保有することが堅実な方法だと考えられるからです。また、資産配分の割合としては、株式の比率を高めすぎないよう、注意が必要です。

⑤コスト負担の軽いものを選ぶこと

株式投資信託にかかるコスト(一般的な株式投資信託の販売手数料は0~3%程度、信託報酬年率は0.5~2%程度、信託財産留保額は0~0.3%程度)は、投資家にとって運用成績をマイナス方向に引っ張るコスト負担になりますので、これらのコストが低いものを選ぶことが重要です。同じような運用方針のファンドなら、コスト負担の軽いものを選びましょう。また、コスト負担のなかでは、日割計算で毎日差し引かれていく「信託報酬」が最も負担の重いコストになりますので、その他のコストが同程度のファンドの場合は、信託報酬の低いほうを選ぶべきでしょう。

なお、投資信託であれば、毎月1万円程度から積み立てで購入することも可能です。NISA口座内でも年間100万円までであれば、積み立てで購入できます。毎月一定額ずつを購入することで、毎月一定数量ずつ購入する場合に比べて平均購入単価を低く抑えることができるという「ドル・コスト平均法」の効果も期待できますので、NISA口座内での積み立ても、選択肢の一つとなるでしょう。

<NISAで上手に投資信託を利用する際のポイント>

①値動きの大きなファンドは避けること②長期的に保有したいと思えるファンドを買うこと③利益確定や損切りを急がないこと④バランス型(資産複合型)ファンドを利用すること

⑤コスト負担の軽いものを選ぶこと

 

●以下にあげた、NISAで上手に投資する際の注意点も一緒に読んでNISAをうまく活用しましょう

分かりやすい。NISAニュース・・・NISAの活用術

NISAの落とし穴・・・NISAについての落とし穴

また

【第1回】NISAで上手に活用する3つの方法とは?~株式の場合~
【第3回】NISAで上手に活用する3つの方法とは?~ETFの場合~

もお勧めします。

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